PSVRは何歳から使えるの?子供が斜視になるってホント?
PS VRは子供は使えないよ、と言う話をなんとなく知っている人は多いかもしれませんが、正確に何歳からならOKなのか、また何故子供が使用するのがダメなのか、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこで、何故子供はPS VRが使えないかの理由や、最近話題になっている「PS VRを子供が使うと斜視になる」と言う話などをまとめました。
PS VRは何歳から使えるの?
PS VRの対象年齢は12歳以上(12歳含む)です。
12歳未満(12歳含まずなので、11歳以下)の子供はPS VRを使用できません、と公式サイトに記載があります。
PS VRのゲーム「THE PLAYROOM」などは明らかに子供向けのデザインですし、プレイムービーでも子供がプレイしていたような印象がありますが、改めて見直してみるとPS VRヘッドセットでプレイしているのは大人で、子供は通常のテレビ画面でプレイしています。(PLAYROOMはVRヘッドセットのプレイヤーと通常コントローラーでテレビを見るプレイヤーが一緒に遊べるようになっています)
PS VRの年齢制限がある理由は?
PS VRに限らず、3D立体視に対しては以下の2点から子供に使わせるのは危険な影響があるとされています。
立体視細胞の問題
人間の目は、右と左の目それぞれの映像を脳の立体視細胞で合わせることにより、立体の形を把握しています。
VR映像や3D映像の場合、物理的に映像は目の前のスクリーンに表示されており、目の焦点はそこに合っているのに、脳は物理的なスクリーンよりもっと遠くに、あるいは近くに映像があると認識します。
そのため、実際の映像と脳の立体視細胞で把握する認識に差異が生まれます。(これが3D感、VR感になります)
人間の立体視細胞の成長が完了するのは6歳ごろとされています。
その為、まだ立体視細胞が成長しきっていない状態で3D映像やVR映像を見ると、立体視細胞の成長に影響があるのではと懸念されています。
瞳孔間距離の問題
黒目と黒目の間の距離を瞳孔間距離と言います。
PS VRの瞳孔間距離はデフォルトで63.5mmと、大人の一般的な平均値に設定されています。
子供は大人よりも頭が小さいので、当然瞳孔間距離も小さくなります。
PS VRの設定でも目の距離を測定するモードがあり多少の調整はできますが、大人と子供では大きな開きがあります。
瞳孔間距離の発達は10歳ごろに完成しますが、発達途中で瞳孔間距離が合わないまま使用することで、空間認知能力に影響があるのではないかと言われています。
PS VR以外のVR機器の対象年齢は?
参考までに他のVR機器、3D機器の対象年齢を見てみます。
Oculus Rift:13歳以上
Gear VR:13歳以上
Google CardBoard:13歳以上
NINTENDO 3DS:7歳以上
任天堂も「3D映画や3Dテレビなども含め、左右の目に異なる映像を届ける3D映像は、小さなお子様の目の成長に影響を与える可能性がある」として対象年齢を設けています。
ニンテンドー3DSの3D映像(立体視)に ついてお伝えしたいこと|Nintendo
PS VRで子供が斜視になる話はどこから来たの?
最近話題になっている「PS VRで子供が斜視になる可能性がある」と言う話ですが、ソースはVRCカンファレンスにて大阪大学大学院の不二門尚氏が行った講演かと思います。
赤と緑のセロファンを使った3D映画なのでVR機器ではありませんが、3D映像を見た4歳11カ月の子供の目が内側に寄ってしまい、手術をするまで三ヶ月間斜視の状態が治らなかった急性内斜視の事例を取り上げています。
まだまだ歴史の短いVR機器なので健康への影響など不明点は多いですが、PS VRに関しては対象年齢が決められていると言うこと自体、まだ認知度が低いのかなと思います。
これからPS VRが盛り上がるなかで、この辺の危険性も一緒に周知されるといいなと思います。
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